白河、不変の『仁』 戊辰戦争合同慰霊祭、山口・萩市長ら参加

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国を思い散った東西両軍の魂に祈りをささげる関係者=白河市・白河文化交流館コミネス

 戊辰戦争の命運を分けたともいわれる「白河口の戦い」の舞台となった白河市で14日、東西両軍の慰霊と融和の願いが込められた「甦(よみがえ)る『仁』のこころ 合同慰霊祭」が厳かに執り行われた。関係者が戦死者に祈りをささげるとともに、両軍の戦死者を分け隔てなく弔い、東西の融和を目指した白河の先人の「仁」を見つめ直した。

 「白河の地から近代日本を形づくる『一体感』と『融和の精神』が育まれ、全国に広まった」。ビデオメッセージを寄せた安倍晋三首相は、両軍を弔った白河の先人をそうたたえた。慰霊祭には東軍側ばかりでなく、西軍として戦った山口県萩市(長州藩)鹿児島市(薩摩藩)など全国各地から約千人が出席。「白河踊り」が伝わる藤道健二萩市長は終了後、「一部に遺恨が残っている可能性があるのは事実。行政が橋渡し役となり、『和解』は難しくても『理解』を進めていく」と一層の融和を約束した。

 合同慰霊祭では、鈴木和夫白河市長が「歴史を再検証し、白河の土地柄、人柄を見つめ直したい」とあいさつ。最後の白河藩主阿部家の22代当主阿部正靖さんが祭文を読み上げ、県神社庁西白河支部の宮司らが大祓を行った。白河仏教会の僧侶の読経に合わせて各団体の代表者が献花し、戦死者を慰霊した。

 15日に特別講演会

 慰霊祭は白河市と白河戊辰150周年記念事業実行委員会の主催。15日は同市の白河文化交流館コミネスで歴史家の加来耕三さん、NHK・BSプレミアム「偉人たちの健康診断」で知られる渡辺あゆみさんを招いた特別講演会が開かれる。鈴木市長らを交えたシンポジウムも行われる。