『宝の山』恵みと慰霊...磐梯山噴火から130年 感謝のイベント

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130年前の磐梯山の噴火がつくった裏磐梯の湖沼群=15日午前、北塩原村(ジャパンフライトサービスのヘリから撮影)

 磐梯山(1816メートル)が1888(明治21)年に噴火してから15日で130年目の節目を迎えた。猪苗代町などの周辺町村は噴火の犠牲になった殉難者の供養祭や、観光を支える「宝の山」の自然の恵みに感謝するイベントを開いた。

 磐梯山は130年前の7月15日午前7時45分ごろ、水蒸気爆発型噴火を引き金に、北側にあった小磐梯と呼ばれていた山体が崩壊。岩雪崩が山麓(現在の猪苗代町、北塩原村)の5村11集落をのみ込み、477人が犠牲になり、近代日本で最初の大規模火山災害となった。

 一方、岩雪崩が長瀬川や小野川、中津川をせき止めたことで、桧原湖や秋元湖、五色沼など数多くの湖沼が誕生。磐梯山周辺は日本ジオパークに認定され、磐梯朝日国立公園の核として登山やスキーなどを楽しむ観光客でにぎわっている。

 猪苗代町の西勝寺では15日、磐梯山噴火殉難者供養祭が行われた。参列者が噴火による犠牲者の安らかな眠りを祈った。

 犠牲者への慰めと、豊かな自然をもたらした磐梯山への感謝を示す同町の「磐梯まつり」の開幕行事として、毎年行われている。遺族ら約70人が参列した。

 磐梯まつり実行委員長の渡部常男町商工会長が式辞、読経と焼香に続いて前後公町長と長沼一夫町議会議長が供養の辞を述べた。遺族代表の男性(57)が「悲惨な噴火の被害を忘れず、常に防災の意識を持って、磐梯山が与える豊かな実りへの感謝を後世に引き継いでいく」と謝辞を述べた。

 16日まで「ヘリ遊覧」

 磐梯山周辺を空から見下ろす「ヘリコプター遊覧飛行」が猪苗代町の世界のガラス館脇駐車場を発着点に行われている。観光客が噴火から130年の節目を迎えた磐梯山と噴火がつくり出した豊かな自然を空から楽しんでいる。16日まで。会津若松市のジャパンフライトサービスと同町の世界のガラス館の企画。

 1回3人まで搭乗可能で、磐梯山・猪苗代湖周遊コース(1人6000円)と裏磐梯五色沼周遊コース(1人1万円)が体験できる。2歳以下無料。受付時間は午前10時~午後3時で、発着会場のみで受け付け。電話予約は受けていない。