宿泊交流施設「AC館」オープン 津波で被害のいわき・岩間に

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
「心の復興に寄与したい」と話す森さん

 東日本大震災の津波で甚大な被害を受けたいわき市岩間町に15日、宿泊交流施設「AC館」が開業した。古里のコミュニティー再生のために一念発起で宿泊業を始めた館主の森正次さん(69)は「交流の場をつくり、心の復興に寄与したい」と意気込む。

 岩間地区では震災前まで約90世帯が生活していたが、震災の影響で約70世帯が同地区を離れた。県職員を2009(平成21)年3月に定年退職後、清掃業などを営んでいる森さんの自宅も津波で流失した。

 時間の経過とともに住環境や防災緑地、道路の整備など、ハード面の復旧は進んでいるが「心の復興は進んでいない。元気なうちに地元のために働きたい」と、自宅の再建と同時にAC館の建設を計画した。

 施設名は、交流電流を意味する「AC(Alternating Current)」に由来。森さんは「地域を離れても先祖の墓参りや法事などで戻ってきたときに、AC館でお茶を飲み、お風呂に入り交流してもらえれば」と話す。

 同館で15日に行われた完成式典には、吉野正芳復興相(衆院福島5区)や小野栄重いわき商工会議所会頭、地区住民らが出席した。

 客室はシングル16室、和室3室。1泊2食付き6000円(税込み)。