猛暑に校外学習苦慮 県内の学校で一部行事延期、対応に不安も

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猛烈な暑さが続く県内。福島市の道路では路面に逃げ水なども見られた=18日午後0時35分ごろ

 猛暑が続く福島県内。18日には熱中症の疑いでいわき市の高齢者1人が亡くなったほか、熱中症による救急搬送も相次いだ。17日には愛知県の小学校で校外学習後に児童が熱射病で死亡。夏休みを前に県内の小中学校、高校でも児童、生徒の熱中症対策に苦慮する。一部では校外学習を延期する動きも出始めた。

 高温注意情報が県内に出された18日。小中学校では熱中症への配慮から校外学習を延期するなどの動きが相次いだ。

 福島市の福島大付属小では予定していた遠足を延期。いわき市の平一中は体育館で予定していた交通安全教室を2学期以降に行うことを決めた。同小は延期について「総合的な判断」としている。

 県教委は同日、愛知県の小学校での男児死亡を受け、県内の学校や幼稚園に熱中症への注意喚起を図る通知を出した。通知は7月だけで3回目。例年にない多さとなっている 。

 県教委は、気温35度を超えた場合、「運動は原則中止」とする日本体育協会の熱中症予防の運動指針を通知に添付。ただ、運動を中止するかの判断は各学校に委ねられており、この日も熱中症対策を十分に取った上で校内スポーツ大会を行った高校もあった。

 福島市の県立高校教頭(48)は「経験を超える酷暑への対応には不安もある」と吐露。校外学習や部活動の練習について、時間短縮や気温が最も高くなる日中を避けることを校内で検討しているとした。

 市町村教委も同日、一斉メールなどで各学校に注意を喚起。猛暑日となった福島市の中学校では、部活動を中止するなどの対応を取ったところもあった。

 熱中症対策について郡山地方消防本部の渡部俊仁救急係長は、屋外の活動は朝晩の涼しい時間帯に短時間で行うことを呼び掛け、「イベントやスポーツ大会などの関係者は猛暑が予想される場合、延期や中止も考えるべきだ」としている。

◆熱中症33人搬送 県内の10~90代

 県内は18日、熱中症の疑いで80代男性1人が亡くなったほか、10~90代の32人が病院に運ばれた。3週間以上の入院が必要な重症が2人、短期入院が必要な中等症が6人、軽症が23人、症状の程度不明が1人だった。

 いわき市消防本部によると、同市で亡くなった男性は同市勿来町酒井の畑で朝から農作業をしており、昼になっても戻らないことから家族が捜していたという。

 また各消防本部によると、郡山市では午後4時30分ごろ、80代男性が自宅で食欲不振などの体調不良を訴えて重症という。いわき市では午前8時ごろ、80代女性が自宅で発熱の症状を訴えて重症という。

 搬送者の内訳はいわき市が11人、福島市が7人、郡山市が4人、須賀川市が3人、南相馬、西郷の各市村が2人、会津若松、本宮、南会津、棚倉の各市町が1人ずつ。

◆農産物の注意喚起 温度管理で県

 県は18日、水稲の水管理や野菜を栽培するハウスの温度管理など農作物や家畜の高温対策について注意喚起を呼び掛けた。