楢葉・天神原湿原の再生着手 町と東京電力社員協力

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除草などを行う福島復興本社の社員ら

 楢葉町は18日、同町の天神岬スポーツ公園内にある天神原湿原の再生に向けた除草などの本格的な活動に着手した。

 東京電力福島第1原発事故の影響で荒廃した湿原の環境を回復させ、子どもたちが自然に親しむ教育の場としての活用を目指す。

 天神原湿原は面積約900平方メートルで、原発事故前は食虫植物のモウセンゴケやムラサキミミカキグサなどの希少な植物が生育していた。標高約40メートルの低地にある珍しい湿原で、近くの海から湿気を含んだ冷たい風が吹き付けるなどの特殊な条件が重なり、環境が保たれていた。

 町が湿原を管理していたが、原発事故後は避難により保全活動ができない状況が続き、外来種が生えるなど荒廃が進んだ。

 町は再生に向け、尾瀬国立公園内に土地を所有し環境保全に知見のある東電に協力を要請。同日は東電福島復興本社の社員らと外来種の除去作業などを行った。

 町教育総務課の渡辺信彦主査(31)は「公園内にある気軽に訪れることができる湿原で、子どもたちが自然の魅力や大切さを学べる場にしたい。再生の時期は今の時点で見通せないが、地道に活動を続けていく」と話した。