文化人・西川満の印象的な装丁「美麗本」展示 福島県立博物館

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西川氏が装丁を手掛けた書籍や雑誌が並ぶ会場

 会津若松市生まれで、戦前の台湾で出版活動などを行った故西川満氏の作品を紹介するテーマ展「華麗なる島―会津出身の文化人・西川満が愛した台湾、繋(つな)いだ日本」は22日、同市の県立博物館で開幕した。西川氏が丹精した雑誌の装丁などに、入場者がじっくりと見入っている。8月19日まで。

 同館と国立台湾文学館の主催。テーマ展の名称は、台湾の美称「華麗島」にちなむ。西川氏は、台湾の新聞社で記者として活動する一方、出版社を設立して台湾の歴史、文化を紹介する雑誌を発行。印象的な装丁の本は「美麗本」と呼ばれ、もてはやされた。戦後、帰国してからも台湾に関わる著作活動を行うなど、両国の交流に貢献した。若松市(現会津若松市)の初代市長秋山清八は西川氏の祖父。

 会場には西川氏の著作のほか、芸術家と一緒に作り上げた雑誌や機関誌など約40点を展示。台湾の民俗風習をモチーフにした美しい装丁が来場者の目を引き付けている。

 開幕式には県立博物館の赤坂憲雄館長、国立台湾文学館の蕭淑貞(シャオシュージェン)副館長、室井照平市長らが出席。赤坂館長は「西川氏に台湾の人々が熱い思いを寄せていることに衝撃を受けた。台湾と会津の豊かなつながりが生まれることを願う」とあいさつした。

 時間は午前9時30分~午後5時(入館は同4時30分)。期間中の休館日は23、30日、8月6日。観覧には常設展料金が必要。