会津大と楽天が共同研究 若松で「遠隔スタイリング支援」実証実験

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スタイリングルーム車内でショップ店員のアドバイスを受けるモニター

 インターネット経由で洋服店の店員とやりとりし、スクリーン上に表示される試着イメージを確認しながら買い物が進められる「遠隔スタイリング支援システム」の実証実験が23日、会津若松市で行われた。通信販売と店舗販売の足りない部分を補う次世代型店舗スタイルの提案で、実証実験は全国初。実証実験の結果を踏まえて改善を加え、実用化を目指す。

 同システムは、会津大と楽天グループの研究開発機関・楽天技術研究所が共同研究している。「ショップ」となるのは同システムを搭載した商用電気自動車「e―NV200」で、日産自動車が協力した。

 「服を買える場所が少ない」という若者の声を受けて5月から共同研究が始まった。周囲を幕で覆われた電気自動車後部に自分の姿の映像が映し出され、来店客は遠隔地のショップ店員が提案する服をスクリーン上の自分の姿に重ね合わせてイメージを確認できる。帽子やバッグ、靴、アクセサリー類を含むトータルコーディネートが可能で、店員と会話をしながらお互いにコーディネートを考えられる。店員の音声はデジタル処理し気軽に相談できるようにする。

 コーディネートが決まれば最後にQRコードが表示され、スマートフォンなどで読み取ると楽天市場で購入できる。電気自動車がショップ代わりのため移動が可能で、イベント会場での活用も視野に入れる。

 同日は楽天市場に出店する「イーザッカマニアストアーズ」の協力を得て、会津大短期大学部のモニターや一般客が同システムを体験した。会津大の藤井靖史准教授は「通信販売だとイメージがつかみにくかったり、第三者のアドバイスが全く受けられないというデメリットがある。地方都市の課題解決につなげたい」と期待を話した。利用者は「買い物はネット通販がほとんど。意外な服が似合うのが分かったりして、新たな発見があった」と話した。