飯沼貞吉役...『不思議な縁』 オペラ白虎・主演の藤田卓也さん

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「オペラ白虎を通して未来や平和について考える機会にしてほしい」と語る藤田さん

 戊辰150年の節目に合わせ、会津若松市の會津風雅堂で28、29の両日再演される「オペラ白虎」で主役となる白虎隊の生存者・飯沼貞吉を演じるテノール歌手藤田卓也さん(42)=藤原歌劇団=は戊辰戦争で会津藩と敵対した長州藩があった山口県長門市出身。演じる中で「歴史認識も大きく変わった」という藤田さんに、本番への意気込みなどを聞いた。

 ―貞吉役の話をもらってどう思ったか。
 「約2年前に佐藤正浩さん(オペラ白虎指揮者)から『あなたが演じる意味がある』と話をいただいた。貞吉がどんな人物なのか分からず『自分が演じていいのか』という気持ちもあった。長州藩は自殺を考えた貞吉が生きることを決意した場所。私が演じることに不思議な縁を感じる」

 ―心の中で変わった部分は。
 「会津藩や白虎隊のことを調べることなく、長州藩の視点から希望に向かって突き進んだ戊辰戦争のように捉えていた。だが、長州藩も含めて多くの犠牲の中で今の世の中が成り立っていることを知った」

 ―オペラ白虎で訴えたいことは。
 「『生あっての死、死あっての生』という言葉が、この作品から発せられている現代への大きなメッセージ。登場者がどんな思いでこの時間を過ごしたのかが伝わってほしい」