「Jヴィレッジ」7年4カ月ぶり営業再開 サッカー聖地『第2章』

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7年4カ月ぶりに再始動したJヴィレッジのスタジアムでプレーする選手たち=28日午後

 東京電力福島第1原発事故の対応拠点となったサッカーのナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」(楢葉、広野町)は28日、東日本大震災と原発事故から7年4カ月ぶりに営業を再開した。日本サッカー協会(JFA)名誉総裁の高円宮妃久子さまの出席の下で行われた記念式典で、関係者はサッカーの聖地の「第2章」の幕開けを祝った。

 内堀雅雄知事は、今秋との見方を示していた全天候型練習場の利用開始日を9月8日と発表、新生Jヴィレッジを核に地域活性化を図る考えを示した。

 式典は震災後に宿舎が建てられ、その後、天然芝が張り替えられた約5000人収容のスタジアムで行われた。

 久子さまは「輝きを取り戻した緑のピッチがここにあることに喜びを感じます」と述べ、内堀知事は「どんな困難も克服できるという希望の光を国内外に発信する拠点」と語り、本県復興のシンボルとしての役割や意義をアピールした。

 利用可能となったのはスタジアムを含む天然芝ピッチ6面、人工芝ピッチ1面、新宿泊棟などで、施設全体の約8割。9月8日には人工芝ピッチ1面の利用も始まる。残る天然芝ピッチ2面は来年4月の全面再開時に利用開始となる。

 Jヴィレッジは2020年東京五輪のサッカー日本代表の合宿地に決定。19年のラグビー・ワールドカップではアルゼンチン代表の公認合宿地の有力候補となっており、JFAはJFAアカデミー福島の帰還を男子は21年度、女子は24年度から始める。

 JFAの田嶋幸三会長は式典後、「老若男女集まれる場所にならなければ活性化にはならない。持続可能な施設としてサポートしていく」と支援継続を約束した。

 式典には約1000人が出席した。記念試合は、震災が発生した時刻の午後2時46分にキックオフした。

 式典には、サッカー日本代表新監督の森保一(もりやすはじめ)氏も出席した。森保氏は報道陣に「日本代表も活動することがあると思う。多くの方に見ていただき、ここからサッカーを発信できればと思う」と述べた。