戦国絵巻、勇壮に騎馬武者駆ける 相馬野馬追「神旗争奪戦」

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戦国絵巻さながらに激しく御神旗(中央)を奪い合う騎馬武者たち=29日午後1時40分、南相馬市・雲雀ケ原祭場地

 騎馬武者たちが勇壮な戦国絵巻を繰り広げる国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」の本祭りが29日、福島県南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地で行われた。約430騎の相馬武士が神旗争奪戦と甲冑(かっちゅう)競馬を繰り広げ、相双地方の復興と安寧を願い、「人馬一体」の勇姿を見せた。

 同市の市街地に集結した五郷騎馬会の騎馬武者たちは、約3万5千人の観覧客が集まった祭場地に向け進軍。最大の呼び物「神旗争奪戦」では、上空に打ち上げられた花火から落下する御神旗を目指し、武勲を競い合った。甲冑競馬では、背中に挿した色とりどりの旗をなびかせた騎馬武者が勇猛果敢に疾走した。

 最終日の30日は同市小高区の相馬小高神社で神事「野馬懸(のまかけ)」が行われる。

 8年ぶり浪江凱旋

 原発事故による避難指示が昨年3月末に解除された浪江町で29日、標葉(しねは)郷(浪江町、大熊町、双葉町)の騎馬武者たちによる凱旋(がいせん)行列が8年ぶりに行われ、騎馬武者たちが南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地から無事に帰還した。

 28日に浪江町から8年ぶりに出陣した騎馬武者56騎は、同祭場地で29日に行われた甲冑競馬や神旗争奪戦で武勲をあげ帰還。沿道には町民らが駆け付け、騎馬武者たちの活躍をたたえた。