「幸せに暮らせる医療を」 南相馬・小高に「歯科医院」開業へ

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「小高の住民が幸せに暮らせる医療を提供したい」と話す磯部さん(左)と今村さん

 「幸せに暮らせる医療を提供したい」。東京電力福島第1原発事故による避難指示が2016(平成28)年7月に解除された南相馬市小高区で、神奈川県藤沢市から移住した歯科医の磯部誠一さん(68)らが1日、区内唯一となる歯科医院「今村歯科・矯正歯科医院」を開業する。

 開業するのは磯部さんと、日大松戸歯学部の同窓生で小高区出身の矯正歯科医、今村隆一さん(62)。今村さんの父・故隆馬さんが同区で歯科医院を経営していたが、原発事故による避難指示で休業。再開を模索していた今村さんから「再開には一般の歯科医が必要」との相談を受け、磯部さんが移住を決断。藤沢市の診療所を7月に閉業し、同居する家族の反対を押し切って単身、小高に入った。

 「新しく何かをすることは面白いこと。被災地だからこそ、最初に開設することに意味がある」と磯部さん。「住民にとってここが癒やしの場になってもらえればうれしい」と白い歯を見せ、診療所での新たな出会いを心待ちにしている。

 同医院は予約制で一般、矯正、予防歯科、口腔(こうくう)外科の4科。時間は午前9時~午後5時。水、日曜日と祝日休診。医師2人、歯科衛生士1人、事務1人の4人体制で診療に当たる。住所は小高区仲町1の43の6。