桃田賢斗選手、日本男子初『金』 世界選手権・バドミントン単

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思い出の品を手に、桃田の活躍を喜ぶ平山さん夫妻

 バドミントン男子の桃田賢斗(NTT東日本、富岡高卒)が5日、中国の南京で行われた世界選手権のシングルス決勝で石宇奇(せきうき)(中国)に2―0(21―11、21―13)で圧勝し、五輪、世界選手権を通じて日本男子で初の金メダルを獲得した。

 桃田の優勝を受け、内堀雅雄知事は「自分の力を信じて活躍する姿は復興に向かって挑戦を続ける県民に大きな希望と勇気を与えてくれた。今後も2020年の東京五輪を目指し、世界の舞台で活躍されることを心から願っています」とのコメントを発表した。

 桃田は2013(平成25)年に福島民友新聞社の「みんゆう県民大賞」スポーツ賞を受賞した。

 喜びに沸く福島県内関係者

 「さらに上を」。桃田賢斗の快挙に、高校時代から桃田を支えてきた県内の関係者や、バドミントン選手らが喜びに沸いた。

 富岡高バドミントン部など「チーム富岡」の男子選手が東京電力福島第1原発事故以降、寮生活を送る猪苗代町のホテル「あるぱいんロッジ」代表の平山真さん(70)と妻のとし子さん(57)は「ついにやった」と笑顔。卒業後も後輩たちのために同町を訪れる姿を見守ってきた平山さんは「さらに上の目標を実現してほしい」と東京五輪でのメダル獲得を期待した。

 桃田が大好きなソースカツ丼を食べに通う同町のまるいち食堂店主の笠間義幸さん(55)は「やはり日本を代表する選手」とたたえた。違法賭博問題による出場停止処分でリオ五輪を逃した後に店を訪れた際には「謙虚に、人間的に成長していた」と明かした。

 富岡高の男子チーム監督として桃田を指導した、ふたば未来高の本多裕樹監督(33)は「全国高校総体を戦う高校生の励みにもなる」と喜んだ。郡山市で昨年2月に停止処分が解けて間もない桃田から指導を受けた帝京安積高3年の仁平玖央(くおん)さん(17)は「足の踏み込みや狙い方など(トップ選手は)ここまで考えているんだと驚いた」と振り返り、「同じ場所で練習したのが信じられない気持ち」と桃田との練習の貴重さをかみしめていた。