溶融燃料取り出しへ戦略 いわきで福島第1廃炉国際フォーラム

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 東京電力福島第1原発の廃炉を学ぶ「第3回福島第1廃炉国際フォーラム」は6日、いわき市で最終日を迎え、廃炉作業で重要な遠隔技術について国内外の知見を共有した。原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)の福田俊彦執行役員は、1~3号機から溶融核燃料(デブリ)を取り出す技術向上に向け、1~3号機の「模擬原子炉」の建設も含めた技術戦略の策定を検討していると報告した。

 模擬原子炉は、これまでの炉内調査に基づき想定される内部を模した施設となる見込みで、放射線量はない。遠隔ロボットを投入して適用性などを確認することでデブリ取り出し時のリスク低減を図る。

 ただ各号機の炉内の全体像は把握できていないため、今後の内部調査も含め、東電や国際廃炉研究開発機構(IRID)と協議を続ける。模擬原子炉を設置する場所や時期は未定という。

 福田氏は「号機ごとに合理的な計画が必要だ」と指摘。戦略策定には核融合実験施設の点検で長期間の訓練を実施し、遠隔技術を確立した英国原子力公社の知識を参考にする。