桃田賢斗「福島の応援が力」 バドミントン世界選手権・金メダル

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日本男子初の金メダルを手に笑顔を見せる桃田選手=羽田空港

 中国で行われたバドミントンの世界選手権の男子シングルスで日本勢初の金メダルを獲得した桃田賢斗選手(NTT東日本、富岡高卒)が6日、中国から帰国した。羽田空港で記者会見した桃田選手は「多くの人たちにサポートしていただいた結果。今大会の結果に満足せず、さらに上を目指す」と決意を語った。

 日本代表選手団が羽田空港に降り立つと、多くのファンが歓迎。金メダルを首に掛けた桃田選手は笑顔で声援に応えた。

 凱旋(がいせん)した桃田選手は3年ぶりに臨んだ大舞台を振り返り「(金メダルは)先輩方が挑戦し続けた結果であり、その勢いに押された」と感謝の言葉を述べた。

 桃田選手は2013(平成25)年に福島民友新聞社の「みんゆう県民大賞」スポーツ賞を受賞した。

 五輪への夢再び...「愛される選手になりたい」

 「福島の皆さんの応援が大舞台で力になった。優勝で恩返しをすることができた」。バドミントンの世界選手権の男子シングルスで日本勢初優勝を飾り、6日帰国した桃田賢斗選手。頂点へと上り詰める道で背中を押したのは「第二の古里」への思いだった。

 帰国後の会見で、本県への思いを問われた桃田選手は「(次の大きな大会となる)アジア大会でも復興へと向かう福島の人たちを勇気づけられるようなプレーをしたい」ときっぱり。世界選手権の成果については「守りが世界で通用することは自信になった」と話し、今後の課題は「攻めの精度をどれだけ上げられるか」と冷静に分析した。

 会見に集まった報道陣の関心は、違法賭博問題による出場停止処分を経て世界王者までたどり着いた桃田選手に集中。挫折からの再起を果たしたエースは一問一問に丁寧に応じることでその成長ぶりを示した。

 2020年東京五輪への思いを問われると「一戦一戦を全力で戦うことで成長につながる。その積み重ねの先に東京五輪があれば」と桃田選手。控えめな言葉に不祥事で一度は逃した五輪への強い思いをにじませた。

 最後に今後の目標を問われると、少し考えて「誰からも応援され、愛される選手になりたい」とひと言。桃田選手の歩みを知る関係者や報道陣には何とも言えない温かい空気が広がった。