8年ぶり復活!麓山の火祭り 富岡に復興の炎...たいまつ山頂へ

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たいまつを担いで山頂を目指す氏子ら

 富岡町の麓山(はやま)神社に受け継がれてきた「麓山の火祭り」は15日、同神社で行われた。東日本大震災、東京電力福島第1原発事故で中断していた伝統行事が8年ぶりに復活した。地域住民は燃えさかる炎に復興への誓いを新たにした。

 麓山の火祭りは、江戸時代初期から約400年にわたり氏子が中心となって継承してきた。五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願いながらたいまつを担ぐ行事で、県の重要無形民俗文化財に指定されている。

 祭りの舞台となる麓山神社は震災で本殿や社務所、鳥居などが被害を受けた。氏子たちは2014(平成26)年度に神社周辺の除染が始まったのを機に再建を進め、6月に元の姿を取り戻した。

 氏子らは上半身裸にさらし姿で、火が勢いよく燃え盛るたいまつを担ぎ、参道から麓山の頂上を目指して駆け上がった。頂上で祈願成就のときの声を上げると、境内に向かって一気に駆け下りた。

 昨年5月に避難先から同町に戻った望月治さん(79)は「震災前よりもたいまつの数が多く、感動した。復興に向けた励みになる」と感慨深げに話した。