「日中ダム」農業用水の放流停止へ 貯水率27%、水道水が優先

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 記録的な猛暑や少雨による水不足の影響で、喜多方市の日中ダムのかんがい用水放流が20日に停止されることになった。ダム共同管理者の県などが15日、発表した。コメ作りは、最も水を必要とする「出穂期」から、「成熟期」の前の水田を湿った状態に保つ期間に移る。使用する水量は徐々に減るが、栽培管理は9月中旬ごろまで予断を許さない状況が続く。

 日中ダムは生活用水や農業用水を供給しており、水道水を優先的に確保するため、喜多方市や北塩原村、会津坂下町の一部に向けたかんがい用水の放流が6年ぶりに停止される。かんがい用水の貯水率が15日現在で27%に低下した。県などは、気象条件を踏まえて放流再開を判断する。今回の措置によって、水道水は必要量が供給できるという。

 さらに、日中ダムのかんがい用水を補完する同市の大平沼と関柴ダムも20日ごろに放流を停止する。

 深刻な水不足を受け、市は農業用水確保のための補助制度を創設、地下水くみ上げなどの対策も講じている。県は農業等災害対策補助事業として、揚水ポンプや発電機の購入費、井戸の掘削などを支援している。

 新宮川ダム7%

 県は15日、県内の主要な農業用ダムの貯水率(同日現在)を発表した。会津美里町の新宮川ダムは7%、天栄村の羽鳥ダムは14%となった。いずれも枯渇する恐れもあるが、天候次第では供給を継続できる。

 ほかの中通りや浜通りのダムの多くは降雨で貯水率が回復したため、必要な農業用水を賄えるという。