東京五輪ボランティアに高い関心 学生懸念「2年後休めるか」

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野球・ソフトボール競技が行われるあづま球場。学生の関心も高まっている

 2020年東京五輪・パラリンピックの競技会場や選手村などで運営に直接携わる「大会ボランティア」の募集期間(9月中旬~12月上旬)を前に、大会組織委員会は16日、福島市の福島大で学生向けの説明会を開いた。同市のあづま球場で野球・ソフトボール競技の一部試合が行われることから、地元学生の関心も高まっている。ただ、3、4年生は2年後に社会人となり、予定が見通しにくい事情もあり、参加した学生には期待と不安が入り交じった。

 「ボランティアをしたい気持ちは強い。でも、2年後に会社を休めるか分からない...」。新潟県の企業に内定している福島大4年の柳生京佑さん(22)は複雑な心境を明かした。自身は本県に五輪のレガシー(遺構)を残すための活動を展開する学生団体わだちの代表を務める。2月には韓国で平昌冬季五輪のボランティアと交流し「五輪との関わりは今後の人生の役立つ」と実感したが、10日以上の活動を基本とする条件が社会人にとって最大の懸念材料と覚悟する。

 一方、宿泊費の自己手配、自己負担など「ただ働き」を指摘する声もあるが、同大1年の笹木未来さん(19)は「学生はバイトでしか稼げないが、五輪はお金に代えられないものが見つかると思う」と前向きだ。同大1年の赤田風夏さん(19)は「五輪は特別な舞台。語学力を磨き、競技会場などでの案内を担当したい」と国内外からの観戦者を迎えるイメージを膨らませた。

 説明会は、学生が集中できる環境をつくりたいと報道陣には非公開で行われた。

 大会ボランティアとは別に、会場周辺で観戦者の案内などを担当する「都市ボランティア」も五輪を支える。県は、大会期間中にJR福島駅とあづま球場を結ぶバスの発着場などに都市ボランティアを配置する予定で、早ければ今秋にも募集を始める。

 福島市は市内の民家園や四季の里などへの観光周遊を促すボランティアを配置する方針だ