燃える炎に先祖思う 盆送り「左義長」、いわき・小浜海岸

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竹に巻き付けた麦わらを燃やし、先祖の霊を送る左義長

 東日本大震災の津波で被害を受けたいわき市小浜町の小浜海岸で15日、盆送り行事「左義長(さぎちょう)」が行われ、住民らが燃えさかる炎を見つめ、震災の犠牲者や先祖の霊を見送った。

 復興のシンボルにしようと、2016(平成28)年に32年ぶりに復活してから3回目。

 左義長は全国的には小正月に行われ「どんと焼き」とも呼ばれる。小浜町のように、盆送り行事として海岸で行われるのは珍しいという。

 砂浜には、麦わらが巻かれた長さ10メートル以上のモウソウ竹が11本立てられ、地域の若者が麦わらに点火。幻想的な炎が波のさざめく暗闇を照らした。大漁旗を飾ったやぐらも設けられ、盆踊りが行われた。

 かつては子どもの数に合わせて竹を立て、翌日に子どもが相撲を取り、勝者が一番良い竹を持ち帰ったという。鈴木朗区長(64)は「伝統を絶やさず、住民が集まるきっかけをつくっていきたい」と話した。