浪江に「木材工場」19年度稼働へ CLT視野、福島県最大規模

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 浪江町に住宅や大型施設の建材として需要が高い集成材などの木材製造工場を新設する計画で、町は来年度中の稼働開始を目指し、同町の棚塩産業団地に工場を整備する。町は民間企業が運営を担う公設民営方式を採用し、17日までに製材などを手掛ける県内5社の共同事業体を選定した。同工場は将来的に直交集成板(CLT)の製造も視野に入れており、県内最大規模の生産拠点となる見込みだ。

 原発事故に伴う避難指示が出た双葉郡では、木材の生産活動や製造、出荷がほぼ休止状態にある。浪江町は新たな加工流通体制を整え、県産材の利用拡大や雇用の創出などを目指す。

 工場は来年3月ごろに着工、来年度中に完成予定。稼働から5年をめどに生産規模を1万5000立方メートルに拡大する。製造実績を積み上げ、その後にCLTの生産にも乗り出す。供給先は県内外の住宅や体育館、道の駅などが想定される。総事業費は55億2000万円で、町は復興庁の福島再生加速化交付金を活用する。

 常磐道浪江インターチェンジ(IC)や国道6号などへの交通の利便性が高い棚塩産業団地に位置する。約8ヘクタールの敷地内には放射線検知装置や、集成材とCLTの原料木板「ラミナ」の加工装置を備えた工場など6棟を整備する。