「車検」通らない?未改修1万1300台 タカタエアバッグ問題

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異常破裂したタカタ製のエアバッグ

 タカタ製の欠陥エアバッグ問題で、同エアバッグ搭載車種のリコール(無料回収・修理)が進んでいない。国土交通省東北運輸局によると、県内の未改修車は5月末現在で1万1300台に上る。5月には、未改修車は車検を通さない国の措置も講じられ、今後は車検が通らない未改修車が増える可能性もある。国内でも同エアバッグが原因の事故が起きており、東北運輸局は「危険因子を抱えて運転することになる。まず該当するか確認してほしい」と呼び掛ける。

 「さまざまなリコールがあるが、車検を通さない措置を講じたのは、今回のリコールのみ」。東北運輸局の担当者は危険性を強調する。タカタ製エアバッグ問題の原因は、エアバッグを膨らませるガス発生装置(インフレータ)の不具合とされる。

 静岡県で2015(平成27)年10月に起きた乗用車とトラックの追突事故では、乗用車に搭載されたタカタ製エアバッグが異常破裂。エアバッグ内から金属部品が飛び散り、助手席の女性の顔や腕に刺さる事案が発生した。県内では負傷者が出る事故は確認されていないという。同運輸局によると、異常破裂による事故で世界では死者が18人に上っているという。

 未改修車の車検を通さない措置が始まった5月以降、県内では最初の1カ月間だけでエアバッグ未改修が原因で車検に通らなかった車が74台あったという。同運輸局の担当者は「危険性が大きい不具合。予定を前倒しして対応してほしい」としている。

 09年から実施しているリコールの対象はメーカー9社、97車種。所有車がリコール対象かの確認は、措置対象が検索できる「リコール情報検索アプリ」で確認できるほか、国交省は専用ダイヤルを設置している。