猪苗代が男女団体V 全中バド、2年連続の快挙

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◆男女ペア優勝を飾った猪苗代メンバー。(前列左から)吉田翼、崎野翔太、荻原聖也、武井凛生、小林倫太朗、池田真那斗、斎藤駿(後列左から)川田百華、伊藤歩、田部真唯、小野涼奈、杉山薫、石岡空来、山北奈緒=山口市・維

 第48回全国中学校バドミントン大会は19日、山口市の維新百年記念公園スポーツ文化センターで団体戦が行われ、男女とも猪苗代が優勝を飾った。

 同校の優勝は富岡一時代を含め、女子は3年連続8度目、男子は2年連続6度目。男女ペアでの優勝は昨年に続き5度目。

 男子は決勝で埼玉栄と、女子は四天王寺(大阪)と対戦した。

 猪苗代の特設バドミントン部は原発事故による避難で同校に活動拠点を移した富岡一の生徒で構成している。

◆前人未到6冠へ好発進 最後の「猪苗代」思い一つ

 富岡一と猪苗代。二つの校名を背負って臨む全国中学校バドミントン大会で、男女ともに団体戦を制した猪苗代中特設バドミントン部。男女それぞれシングルスとダブルスを控えるメンバーは、前人未到の6冠へ向けて士気を高める。

 「先輩たちには6冠を取ってこいと言われている」。まず団体頂点への道筋を開いたのは、男子チームの武井凛生(3年)。武井は、昨年同大会で4冠(男子団体、同シングルス、同ダブルス、女子団体)を達成した現在ふたば未来学園高1年の先輩たちから言葉を受けて大会に臨んでいた。

 U―15アジア王者でもあるエースの武井。「シングルスで絶対に勝てる自信があった」との言葉通り、2ゲームとも21―10のスコアで早々と勝利した。

 大会はシングルスとダブルス2組が同時に試合を行う。武井が勝ち、ダブルスの2組はいずれも1ゲームを先取したため、後はどちらが先に2ゲーム目を奪うかという貫禄の試合展開で優勝を勝ち取った。

 女子チームは、2―1と最終ゲームまでもつれる激闘となった。シングルスとダブルス1組がいずれもゲームカウント2―0のストレートで決まり、1勝1敗の五分の状況でダブルスの石岡空来・山北奈緒の1年生ペアに勝負の行方が託された。

 石岡、山北ともにシングルス専門で結成わずか2カ月の急造ペア。「とにかく前向きに。声を出してやるしかなかった」。名門で培った技術を信じ、あとは気持ちで連係不足をカバーした。

 第1ゲームを先取したが、第2ゲームは接戦の末26―28で奪われた。涙目になる石岡。だが、仲間の「笑顔だよ」の声を受けて吹っ切れた石岡・山北組は21―15で打ち負かした。

 来年度から、バドミントン部員は広野町に開校予定の「ふたば未来学園中」(仮称)へ転学する。メンバーたちにとって「猪苗代中特設バドミントン部」の名称は最後となる。「最後だからこそ」、記録へ挑む胸の内もひとしおだ。