福島県の観光客、震災後最多 2010年の95%まで回復

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 福島県は21日、2017(平成29)年に本県を訪れた観光客数が東日本大震災後で最多の5449万4000人(前年比3.3%増)となり、震災前の10年の95.3%になったと発表した。県は道の駅の集客が好調だったことや、後継キャンペーンも含め14~16年度の3年間に展開された大型観光企画ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)の効果が定着したことが要因とみている。

 東京電力福島第1原発事故などの影響で11年は震災前の約6割に落ち込んだが、その後は回復傾向が続いている。

 17年は3年にわたるDC効果が定着し、第2、第3四半期は前年を上回る水準で推移。閑散期の底上げを図るため初めて実施した「秋・冬観光キャンペーン」の効果もあり、11~12月の観光客数も前年を上回った。

 また、5月に「道の駅国見あつかしの郷」(国見町)、8月に「いいたて村の道の駅までい館」(飯舘村)と「道の駅尾瀬檜枝岐」(檜枝岐村)が相次いでオープン。16年11月にオープンした「道の駅猪苗代」(猪苗代町)など他の道の駅も好調な集客が続き、全体の観光客数を押し上げた。

 7地域別で見ると、県北1313万4000人(前年比12.8%増)、県中826万6000人(同1.4%増)、会津1639万2000人(同1.4%増)、いわき822万6000人(同6.4%増)と4地域が前年を上回った一方、県南286万1000人(同10.9%減)、南会津283万4000人(同2.5%減)、相双278万2000人(同5.5%減)と3地域は前年を下回った。

 震災前と比べると、県北、県中、会津は既に10年を上回っているが、浜通りの相双は10年比で51.7%、いわき76.4%と、地域差も浮き彫りになっている。