聖火リレー「バランス重視」 実行委初会合、福島県ルート選定

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 本県から出発する2020年東京五輪の聖火リレーについて、県などでつくる実行委員会は24日、県庁で初会合を開き、県内ルート案の選定作業に着手した。本県は大会組織委員会から国内の聖火リレー出発地点として20年3月26~28日の3日間が割り当てられたが、広大な県土を3日間でどう巡るかが焦点。59市町村全てをルートに盛り込むのは困難との認識もある中、実行委は「県内のバランスを重視する」との基本的な考え方を了承した。

 実行委はリレーを実施する市町村の選定や通過順を調整、年内にルート案の概要を作成する。来年1月から詳細を詰め、組織委が来夏ごろに最終的なルートを公表する。実行委は公表を踏まえ、国籍や障害の有無、性別、年齢などを考慮し、ランナーを公募で決定する。

 県によると、近年の五輪では1日当たり6区間程度を設け、1区間を約10人が200メートルずつ聖火をつなぐ。実施時間は1日8時間が目安とされるが、今回は組織委の判断で各都道府県の実行委が距離や時間、人数などを柔軟に決定できる。

 実行委は県、県市長会、県町村会、県警本部、福島市消防本部、県体協、県教委で構成。

 初会合では開催理念の「復興五輪」の下、本県が出発地点に選ばれた経緯を確認した。

 聖火リレーは各区間を全てランナーが走ってつなぐ必要はなく、一部で車両を活用すれば、広いエリアや帰還困難区域をまたいでリレーすることも可能。委員長の内堀雅雄知事は「多くの地域の県民に関わってもらう『参加』と、震災から10年目に入る節目に復興の現状や課題を伝える『発信』を念頭に置いて準備を進める」と述べた。

 聖火リレーを巡る各自治体の動きでは、浜通りや避難指示が出た15市町村が2月、伊達郡町村会が7月に地元での実施を県に要望している。今後も誘致活動が活発化する見通しだ。

 聖火リレー到着地でセレモニー

 県を国内の出発地点とする2020年東京五輪の聖火リレーでは、1日ごとに到着地点でセレモニーが行われ、五輪ムードの醸成を図る計画がある。県内ルート案を選定する実行委員会は24日の初会合で、リレー実施の流れを確認した。

 実行委はルート案を選定する上で、できるだけ多くの人が見に行くことができる場所や安全の確保、被災地の現状を発信できる場所などを、基本的な考え方として了承した。

 実行委は年内にルート案の概要を取りまとめた後、大会組織委員会や地元自治体と連携し、詳細なルートやセレモニーの内容を決める。セレモニーは出発地点でも実施される可能性があるほか、聖火をリレーする中継地でのイベント開催も想定される。

 このほか実行委は、ランナーの選考、走行路の警備計画策定や交通規制などを含む安全確保、広報PRなどの役割を担う。