復興願う創作神楽 福島で「未来の祀り」、力強い口上と舞披露

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未来神楽の新作で力強い口上を披露する和合さん(中央)ら出演者

 詩人和合亮一さん(福島市)が発起人の復興イベント「未来の祀(まつ)りふくしま」の本祀りが25日、福島市の福島稲荷神社で開かれた。和合さんが手掛ける創作神楽「ふくしま未来神楽」の新作や全国的に有名な石見(いわみ)神楽(島根県益田市)が上演され、参加者が復興への思いを共にした。

 未来神楽は、福島から新しい伝統文化をつくり上げ発信していくことを目的に、和合さんが2015(平成27)年から創作を始めた。新作の第7番「呆然(ぼうぜん)漠然巨人」はこの日が初演で、巨人伝説の昔話「信夫山を作った大徳坊」がモチーフ。「大徳坊」になぞらえた和合さんらの力強い口上と舞で、東日本大震災をもたらした自然の力を表現した。

 石見神楽では、豪華な衣装とダイナミックな動きで人気が高い「大蛇(おろち)」を上演。須佐之男命(すさのおのみこと)が大蛇にさらわれた娘を助けるストーリーで、迫力の剣劇や大蛇が火を噴く場面などで会場を盛り上げた。

 神楽の上演に先立ち「神楽をめぐって」と題したシンポジウムが開かれた。益田市石見神楽神和会長の宮崎泰己さん、民俗学者の懸田弘訓さん、福島稲荷神社宮司の丹治正博さん、伊勢大御神(おおみかみ)宮司の森幸彦さんが出演した。このほか石見神楽の舞の道具をつくる体験型講座や山木屋太鼓の演奏も行われた。