新幹線またぐ巨大アーチ 桑折高架橋の工事開始、相馬福島道路

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
橋桁が架かった桑折高架橋=27日午前2時25分ごろ

 復興支援道路として整備が進む東北中央道「相馬福島道路」の桑折高架橋(仮称)=桑折町=の工事が27日未明、始まった。

 高架橋はJR東北新幹線と東北線の上方をまたいで造られる。初日は片側から送り出された橋桁の先端部分が反対側に到達し、巨大なアーチがお目見えした。

 福島河川国道事務所によると、高速道路の高架橋が新幹線と在来線をまたいで架かるのは、全国でも珍しいという。

 送り出しの工事は29日未明まで、新幹線や在来線の運行が終了した午前0時ごろから行われる。

 橋桁は約75メートルの橋脚間を結び、地上から26メートルの高さに設置される。工事は片側の橋の上で組み立てた橋桁を反対側の橋に送り出して渡す「送り出し工法」で行われている。

 送り出される橋桁は全長約150メートルで、重さが約600トン。初日の作業では、橋桁が1分間に約1メートルの速さで送り出され、点検をはさみながら約2時間30分にわたって行われた。

 作業は慎重に進められ、橋桁の本体部分を安定させて反対側に渡すための先端部分「手延べ桁」が反対側に到達した。

 深夜に行われた工事にも関わらず、多くの町民らが橋が架かる瞬間を見ようと、現場や周辺の道路から見守った。

 作業を見届けた高橋宣博町長は「見学した町民の多さは、道路に寄せる期待の表れ。道路が開通したら最大限に生かし、復興創生を加速させたい」と思いを巡らせた。

 同高架橋は全長が1218メートルで、相馬福島道路では最長の高架橋。来年度中に完成する予定。