新農業の可能性発信 福島大食農学類認可、AOに地域社会貢献枠

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食農学類の開設認可について説明する中井学長

「新農業の可能性発信」 福島大・食農学類認可、AO入試に地域社会貢献枠    福島大食農学類の設置認可を受け、福島市の同大で28日に記者会見した中井勝己学長は「本県農業の復興だけでなく、日本の新しい農業の可能性を福島から発信していきたい」と意欲を述べた。

 中井学長は会見で2015(平成27)年に設置検討を表明してからの経緯を振り返り「地域からの支援で実現できた。心から感謝したい」と語った。

 会見には中田スウラ理事・副学長、若井祐次理事・事務局長、生源寺真一農学系教育研究組織設置準備室長が同席。生源寺室長は食品科学と農業生産学、生産環境学、農業経営学の4コースで育成する人材像などを話し、「東北での農業教育の空白地帯を埋めるだけでなく、日本の農業の在り方に一石を投じる教育に取り組む」と語った。

 食農学類の入試は、一般入試80人程度、アドミッション・オフィス(AO)入試20人程度。AO入試は書類による1次選抜と、課題論文と面接による2次選抜で行い、本県など地域社会の次世代の担い手としての意欲を持つ人を募集する「地域社会貢献枠」と、高校の専門学科などで農業などを学んでいる人が対象の「実践教育経験枠」を設ける。

 福島大食農学類の設置認可を受け、内堀雅雄知事は「新しい時代の農業を担う人材の養成や研究などを通し、本県の復興と発展に寄与されることを大いに期待している」とのコメントを発表した。

 福島市の木幡浩市長は「農学系学部の設置は農業を基幹産業とする市にとって長年の悲願で、農業界にとどまらず産業界全体にとって大変喜ばしい。食農学類が地域社会の発展と産業振興につながることを大いに期待している」と談話を発表した。

 JA福島五連の大橋信夫会長は「切望していたことがようやく実現する。今後、食と農に関わる教育と幅広い分野の研究が強化され、担い手農家の育成や農業団体、食品産業の振興を担う人材確保を期待する」とコメントした。