「サン・チャイルド」再注目 撤去惜しむ声も

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足を止めて作品を眺める通行人たち=福島市

 福島市が設置した現代アートの立像「サン・チャイルド」に批判が寄せられ、市が28日に撤去を表明したことで、あらためて作品への注目が集まっている。立像が設置された福島駅近くの教育文化施設「こむこむ」前には29日、賛否を呼んだ作品をひと目見ようと、福島県内外から多くの人が訪れた。中には「残してほしい」と撤去を惜しむ声もあった。

 立像が設置されているこむこむの前は、朝から高さ約6.2メートルの立像を眺めたり、スマートフォンで写真を撮影する人の姿が目立った。仙台市から訪れた男性(69)は「ニュースで知って作品を見に来た。原子力災害を冷やかすような作品ではない」と実物を目にして率直な感想。盛岡市の男性(26)は「撤去は残念。市の判断が早すぎる」と不満そうだった。

 一方で、撤去の方針を支持する声もあった。市内の女性(69)は「作品を見て福島は危険だと思う人もいるはず」と指摘。別の20代の女性は「なぜ原発事故をイメージさせる作品にしたのか」と疑問を呈した。

 市によると、29日には市役所に電話で設置の継続を求める数件の要望が寄せられた。同市の担当者は「皮肉なことに撤去が決まり、注目が高まっている」と驚いている。立像の撤去時期などはまだ決まっていない。