福島で墜落のグライダー「回収」 山の谷間で急旋回してスピン

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
解体されたグライダーの回収作業=30日午前10時30分、福島市

 福島市の山林で2017(平成29)年8月、モーターグライダー(動力滑空機)が墜落し2人が死傷した事故で、機体所有者から依頼を受けた解体業者などが30日、墜落現場に残されていた機体を回収した。機体は同市のふくしまスカイパークで保管される。福島署が航空法違反や業務上過失致傷容疑での立件を視野に機体のエンジンなどを確認し、故障の有無など調べる方針。

 機体は墜落現場で解体されブルーシートで梱包(こんぽう)。ヘリコプターが数回に分けて、約1.5キロ離れた旧吾妻スキー場駐車場に運搬した。

 この事故では、機長席に搭乗していた東京都港区の男性(66)が死亡、同乗の仙台市の男性(63)が重傷を負った。運輸安全委員会は今年6月、グライダーは飛行高度に余裕がない山の谷間で斜面を避けようと急旋回してスピンし、墜落したとみられるとの調査報告書を公表した。

 墜落現場は磐梯吾妻スカイライン高湯温泉側の不動沢橋から西に約1.3キロの「つばくろ谷」と呼ばれる谷の急な斜面。