恵みの雨...農業用水『まだ不足』 ダム貯水率、一部で回復傾向

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雨などで水位が回復しつつある日中ダム=30日午後、喜多方市熱塩加納町

 県内でここ数日間に降った雨の影響で、記録的猛暑や少雨のため貯水率が低下していた農業用ダムの一部で貯水率が回復してきている。しかし、いまだに貯水率ゼロが続くダムがあるほか、放流停止も続いており、水不足の解消には至っていない。

 貯水率が一時20%に近かった喜多方市の日中ダムは30日午前9時現在、31.8%と貯水率が回復傾向にある。21日の農業用水の放流停止後、ダム周辺などで雨が降ったために増えているという。県によると、同ダム周辺では、24~30日朝までに総雨量128ミリを観測した。出穂期のピークを過ぎたことや、同ダムを取水源とする水田は近くの河川などから取水するなどで対応しており、今のところ、今後の農業用水の放流は予定していないという。

 県南地方では、藤沼ダム(須賀川市)の貯水率が29日午後3時現在で8%となり、24日の放流停止から0.4ポイント回復、羽鳥ダム(天栄村)も20日の放流停止後、2.61ポイント回復した。一方、会津宮川地区(会津美里町、会津坂下町)に農業用水を供給する新宮川ダムでは周辺で降水があったものの、貯水率は30日現在、依然としてゼロの状態が続く。放流を停止した24日以降は山などからダムに流入する「自流水」のみを放流しており、今後も同様の対応を続ける方針だ。