「双葉・産業交流センター」20年7月使用開始 五輪合わせ発信

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 東京電力福島第1原発事故に伴い全町避難が続く双葉町は、町内に整備を進める「産業交流センター」の使用を開始する目標時期について、東京五輪が開幕する2020年7月とする方針を固めた。「復興五輪」を開催理念に掲げる東京五輪に合わせ、同町の復興が進む姿を広く発信する狙い。

 30日にいわき市で開かれた町議会全員協議会で町が示した。9月6日に開会する予定の9月議会に、センターの建設費が盛り込まれた一般会計補正予算案を提出する。センターの建設費の計上は初めて。本年度内に着工し、20年春の完成を目指す。センターは、避難指示解除準備区域の中野地区復興産業拠点内に建設される。同拠点内の産業団地に進出する企業の就業者、隣接する県のアーカイブ拠点施設(震災記録施設)や国の復興祈念公園への来訪者、帰還した町民らが交流する拠点施設となる。

 4階建てのセンターには、貸事務所やカフェ・食堂、土産物屋、コンビニエンスストア、診療所などを設ける。アーカイブ拠点施設や復興祈念公園と行き来がしやすいように整備する。

 町は、JR常磐線の全線再開が計画されている20年3月末ごろまでに、帰還困難区域のうち特定復興再生拠点区域(復興拠点)に指定されている双葉駅周辺の一部と、避難指示解除準備区域の先行解除を目指している。