猛暑、夏の記憶 県民生活に影響、猛暑日が最多更新

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6~8月の福島市と会津若松市の猛暑日とその日の気温

 今夏、県内は中通り、会津地方を中心に異常と言ってもいいほどの猛暑に見舞われた。

 福島市は気温が今年最高の38.3度まで上昇した8月22日、猛暑日の日数が25日を数え、過去最多を記録。翌日も猛暑日となり記録は26日にまで伸びた。

 猛暑の影響は各方面に表れ、エアコンの設置工事が需要に追い付かず、野菜の価格は高騰。モモも糖度が高かったとはいえ、サイズが小ぶりなものが目立つ。一方で海水浴は大盛況だったが、ビアガーデンは暑さで外出を避けたためか、客足が伸びなかった。

◆猛暑日は福島26日、若松27日

 太平洋高気圧と上層のチベット高気圧が日本付近に張り出し続けた影響で記録的な猛暑となった今夏、県内でも7月中旬以降を中心に各地で猛暑日を記録した。

 福島市では26日の猛暑日を観測し、1910(明治43)年以来最多となった。会津若松市でも今年の猛暑日の日数が27日となり、気象庁で記録の残る53(昭和28)年以来最多となった。そのほか二本松市で14日、郡山市で3日の猛暑日を観測した。

 記録的な猛暑と少雨による水不足の影響を受け、藤沼ダム(須賀川市)や新宮川ダム(会津美里町)など農業用ダムの貯水率が低下するなど、県内各地に深刻な問題をもたらした。

◆エアコン 設置は1カ月待ち

 福島市のケーズデンキ福島南本店によると、エアコンの購入は6月下旬から増え始め、7月中旬のピークには設置工事が1カ月待ちの状態となった。

 担当者は「8月前半までに設置工事ができないと『待てない』と購入を諦める客もいた」と話す。エアコンの代わりとして、窓に取り付ける工事不要の窓用エアコンを購入する客も多く、7月中には品切れに。

 また、扇風機は節電を意識しエアコンと併用する人が増えたことも影響し、売り上げは2割程度増えた。電気代が節約できる省エネ対応の5千~6千円の商品が中心に売れ、1万円台の売れ行きも良かったという。

◆熱中症 搬送人数が過去最多 

 県内で7、8の両月に熱中症で搬送された人数は、統計が残る2007(平成19)年以降、最多となった。

 消防庁や県消防保安課によると、今年7月1日~8月26日の県内の搬送者数は1432人(速報値)。集計日数を5日間残し、これまで最多だった15年7、8両月の1042人を390人上回っている。

 搬送者の症状の内訳は、死亡が1人、3週間以上の入院が必要な重症が33人、短期の入院が必要な中等症が373人、軽症が1025人。年齢別では65歳以上の高齢者が746人で全体の52%を占めた。