村の巡回バス再開 飯舘、帰還促進へ村民の交通手段確保

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菅野村長の合図で運行を始めるコミュニティバス

 飯舘村は3日、村唯一の医療機関「いいたてクリニック」と村内各地を結ぶコミュニティバスの運行を始めた。

 高齢者を中心に交通手段を確保することで、村は東京電力福島第1原発事故による避難指示解除後の住民の帰還促進につなげたい考えだ。

 バスは計4コースで構成し、帰還者が多い地点を中心に巡り、村民は無料で利用できる。

 同クリニック診療日の火、木曜日に合わせて火、水、金曜日の便と月、木曜日の便を設定。全ての便は「いいたて村の道の駅までい館」を通り、バスで買い物に出掛けることもできる。

 村によると、避難指示解除後、交通手段がないことを理由に帰還をためらう声があり、帰還者からも村内を巡回するバスの復活を求める意見が寄せられていたという。

 運行再開式が同クリニック前で行われ、菅野典雄村長が「広い村で足の確保は念願だった。停留場はないので、利用者の要望に小まめに応えたい」と述べた。菅野村長が出発を宣言し、バスは巡回を始めた。バスを利用した男性(71)は「コミュニティバスの運行再開はうれしいことだ」と喜んだ。