免許返納86歳男の車、歩行者はねる 現行犯逮捕、いわきの駐車場

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 3日午前9時50分ごろ、いわき市役所の駐車場で、乗用車が歩行者2人を相次いではねた。

 同市、職業不詳の女性(57)が手首の骨を折るなどの重傷、同市、職業不詳、60代男性が腰などを打ち軽傷。

 いわき中央署は同日午前10時35分ごろ、自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで、乗用車を運転していた同市、容疑者男(86)を現行犯逮捕した。同署によると容疑者は8月30日に免許を自主返納したばかりだった 。

 逮捕容疑は、前を歩いていた男性と女性を相次いではね、2人にけがをさせた疑い。

 容疑者は駐車場の入り口で看板にぶつかった後、男性をはね飛ばし、女性もはねた。女性は約12メートル引きずられたとみられる。2人がはねられた現場にブレーキ痕はなかった。

 同署によると、容疑者は「人がいるのが分からなかった」と供述しているという。同署は容疑者が市役所まで無免許で公道を運転したとみて無免許運転の疑いでも捜査。免許返納後に車を運転した経緯などを調べている。

 容疑者は免許返納の際、「運転に自信がなくなった」と話していたという。

◆「想定していないケース」

 事故当時、多くの市民や職員らが目撃し、一時騒然となった。

 同市の無職女性(65)は「音がして、見ると人が倒れていた」と話し「自分が同じような事故に巻き込まれたらと思うと恐ろしい」と表情を曇らせた。県警の捜査関係者は「全く想定していないケース」と困惑気味に話した。