「台風21号」福島県内にも爪痕 強風で倒木、ハウス倒壊など

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強風で倒れ公園入り口の一つをふさいだ樹木=5日午前、伊達市・保原総合公園

 台風21号が4日夜に最接近した福島県内は5日も強風による影響が残った。

 伊達市の保原総合公園の東側入り口の一つでは、約13メートルの樹木が腐敗していた根元部分から折れ、倒れているのが見つかった。

 ◆カスミソウ下敷きに 球場施設壁剥がれる

 県内は4日夜から5日朝にかけ、台風21号による強風に見舞われた。飛んできたトタン屋根が頭に当たり喜多方市の50代男性がけがをしたほか、倒木や落下した看板による道路の通行止めや停電などが相次いだ。

 最大瞬間風速27.8メートルを4日夜に観測した会津若松市では、空き家や物置など計32棟で屋根のトタンがめくれるなどの被害が出た。

 会津ではビニールハウスの倒壊による被害も相次いだ。昭和村では出荷の最盛期を迎えている特産のカスミソウが倒れたビニールハウスの下敷きになった。村によると、被害を受けた農業施設は46件。作付けした計13アール分のカスミソウが出荷できなくなり、被害額は約400万円に上る見通し。

 村産のカスミソウの販売額は昨年度初めて4億円を超えるなど好調だっただけに、同村小野川の農業男性(65)は「出荷の最盛期の被害は痛手」と話し、表情を曇らせた。県によると、県北ではリンゴが落下するなど農作物の被害が出た。

 福島市など18市町村では、倒木で電線が断線した影響などで延べ5211戸の停電が発生、5日午前5時40分ごろまでに復旧した。伊達市の保原総合公園では球場のスコアボードの一部が剥がれているのが見つかり、職員らが5日朝から撤去作業に追われた。

 ◆西吾妻スカイバレー、落石の恐れ通行止め

 県道米沢猪苗代線「西吾妻スカイバレー」の北塩原村桧原字西吾妻山―同村桧原早稲沢間(7.6キロ)は5日、落石の恐れがあるため全面通行止めとなった。県は、斜面の調査などを経て規制解除を判断する。