古墳時代の「竪穴住居」60棟以上発見 浪江・北中谷地遺跡

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焼け落ちた建材が炭化して見つかった古墳時代の竪穴住居

 浪江町教委は5日、同町北幾世橋で発掘調査を進めている北中谷地(きたなかやち)遺跡を報道公開した。調査の結果、古墳時代の竪穴住居60棟以上が発見されたほか、飛鳥時代ごろの製鉄炉も見つかった。町教委は古墳時代前期の集落としては福島県内有数の規模としている。

 震災復興関連事業の北産業団地造成に先立ち、2017(平成29)年度に同遺跡の試掘調査を行ったところ、古墳時代の竪穴住居や古代の製鉄関連遺構が見つかったため、工事で影響を受ける範囲で本発掘調査を行うことになった。

 竪穴住居は60棟以上あり、このうち10棟以上が火災で焼失したとみられ、炭化した柱材や屋根材が焼け落ちた状態で残されていた。同時代の住居の軒数は須賀川市の高木遺跡に次ぐ規模だという。

 飛鳥時代末ごろとみられる製鉄炉のほかに、鉄の不純物の塊の捨て場「廃滓場(はいさいば)」もあった。町内ではこれまでに製鉄遺跡が複数発見されているが、今回の調査で海岸寄りの地域でも製鉄が行われていたことが新たに確認された。平安時代初めごろに鉄製品を作っていたとみられる鍛冶炉も見つかった。

 浪江町教委は8日午後1時から、町民向けの現地説明会を開催する。小雨決行。事前申し込み不要。