第1原発3号機、11月の燃料搬出は困難 不具合相次ぎ工程精査

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 東京電力は6日、福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出し開始時期が、当初予定の11月から遅れる見通しを示した。燃料取扱機やクレーンに不具合が相次ぎ、原因究明や対策に時間を要するためで、今月中に改めて工程を精査するとしている。

 同日、記者会見した福島第1廃炉推進カンパニーの小野明最高責任者は、取り出し開始時期の見通しについて「もう少し詰めたい」と明言を避けた。廃炉工程表「中長期ロードマップ」では3号機の燃料取り出し開始時期を「2018年度半ばごろ」としているが、小野氏は「(工程表を)守れる守れないではなく、まずは安全に作業を進める」と語った。

 東電によると、燃料取扱機は8月8日に自動停止。制御系ケーブルの接続部分に雨水などが浸透して破断につながったことや、構造的にショート傾向にあるケーブルも確認された。8月15日には、核燃料を入れる輸送容器を取り出すクレーンも自動停止した。現場作業員が誤って試験用のおもりと模擬燃料を同時につり上げ、定格荷重を超えたことが判明しており、富岡労働基準監督署から改善指導を受けた。このクレーンは日米の電圧の違いが原因で制御盤などでも不具合が発生し、7月末に復旧させたばかりだった。

 これら一連の不具合について東電は、元請けの東芝エネルギーシステムズも含め、機器の品質管理に問題があったと分析。このため品質管理のデータや目視確認などを徹底し、健全性を確認する。