会津藩士・秋月悌次郎、伴百悦の事績 作家・中村彰彦さん講演

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秋月悌次郎らの事績を紹介した中村さん

 直木賞作家の中村彰彦さんは8日、会津坂下町で講演し、歴史の舞台となった同町の束松峠とゆかりの深い会津藩士の秋月悌次郎、伴百悦の事績を語った。

 講演は、同町観光物産協会の戊辰150年事業の一環。中村さんは「束松峠を越えて 会津藩士秋月悌次郎の『戦後』」をテーマに講演した。

 中村さんは束松峠について、秋月が「北越潜行の詩」を詠み上げた地で、伴が福井藩士の久保村文四郎を斬った「束松事件」を起こした地としても知られていることを紹介した。

 戊辰戦争後、秋月が後に東京帝国大学(現東大)総長を務めた山川健次郎らを長州藩士に預けたことにも触れ、「当時の会津藩の教育レベルは全国でも非常に高かった。危険な旅をしてまでも会津の心を教育で残そうとしたのは、学問を通じて優れた国家になるとの『学問立国』の精神を持っていた表れだろう」と語った。