北海道地震・現地ルポ...「激震影響」色濃く 札幌は人影まばら

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札幌市の観光名所の一つのさっぽろテレビ塔。市内の復旧は進んでいたが、観光客はまばらだった=9日午後、札幌市

 最大震度7を記録した北海道胆振(いぶり)東部地震は10日で発生から5日目を迎えた。復旧が進む一方で、地震の影響が色濃く残る。9、10の両日、190万人以上の人口を抱える札幌市と、新千歳空港のある千歳市に取材に入った。

 JR札幌駅周辺を歩くと、大形商業施設が営業を再開しており、買い物客の姿も目立った。公共交通機関もほぼ平常通りに運行、復旧の早さを感じた。ただ、観光名所の一つ、さっぽろテレビ塔がある大通公園に移動すると、日曜日にもかかわらず人影はまばら。観光案内所の60代女性は「こんな光景はめったにない」と嘆いた。

 道内最大の繁華街ススキノでも影響は続く。「普段の3分の1くらいの人だよ」とタクシー運転手の男性が教えてくれた。営業を8日に再開したというショットバーは来客、売り上げともに通常の半分だ。

 華やかなネオンが戻ったススキノ交差点に市民は厳しい視線を向けている。節電が叫ばれる中でのきらびやかなネオン。「ここは(節電とは)無縁だね」。タクシー運転手の男性は皮肉を込めて笑った。

 新千歳空港一部で損傷

 国内線、国際線ともに運航を再開した空港施設は地震で天井の一部が崩落、消防施設が故障した。飛行機の乗客以外も利用できる、併設された土産店や飲食店などの商業施設の再開の見通しは立っていない。札幌市の男性(25)は「普段はにぎわっているんですけどね」とつぶやいた。

 海外へと向かう息子の見送りに来た郡山市の主婦(59)は「地震発生直後は諦めていた。とにかく(飛行機の運航が)再開してくれて良かった」と笑顔を見せた。