南相馬・浦尻貝塚「史跡公園」整備再開へ 24年度・完成目指す

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 史跡公園化へ向けた整備が休止している南相馬市小高区浦尻の国指定史跡「浦尻貝塚」について、同市教委は整備を再開し2021年度に工事に着手する。23年度に一部開園、24年度の完成を目指す。

 貝塚は震災と原発事故による警戒区域内に入るなどして、整備計画が休止していた。現在、市民ら約30人でつくる「史跡公園づくり市民検討会」が本年度中の基本計画策定に向け、協議を進めている。

 市教委によると、浦尻貝塚は縄文時代前期から晩期(約5700年~2800年前)の面積約7ヘクタールの大規模集落跡で、06年に国指定を受けた。貝塚と集落が伴って確認されている点が大きな特徴。貝塚は長期間にわたり形成されたため、漁労活動の変遷や生活環境との関わりを知る上で価値が高いとされる。

 公園整備をめぐっては、同市小高区の避難指示が解除された16年、当時の検討会メンバーらが市教委に「地域復興のため、再び史跡公園整備を進めよう」と要望。17年8月に市教委の公募で集まった検討会が再結成された。市教委は「整備により史跡を広く知ってもらい、文化財を活用した観光振興、地域活動の促進を図りたい」としている。