葛尾・佐久間牧場が7年半ぶり「酪農」再開 乳牛8頭迎え入れ

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震災後初めて牛舎に入れられ、牧草を食べる乳牛=葛尾村・佐久間牧場

 葛尾村の佐久間牧場は13日、北海道から乳牛8頭を迎え入れ、東京電力福島第1原発事故の影響で途絶えていた乳牛の飼育を7年半ぶりに再開した。

 同日午後2時すぎ、乳牛を積んだ大型トラックが牛舎に到着。落ち着いた牛、興奮する牛、なかなか歩き出さない牛などさまざまだが、餌の牧草をまくと、8頭全てが夢中になって頬張った。同牧場の佐久間哲次さん(42)は「やっと牛が戻ってきた。いなくなった牛たちの分もかわいがってやりたい」と目を細めた。

 同牧場には約130頭の乳牛がいたが、原発事故による全村避難に伴い、売るなどして全ていなくなった。農林中央金庫などと事業計画や資金面で協議し、酪農再開の道を探った。

 牛乳の出荷再開は来年1月ごろになる見込み。同牧場は牛乳の放射性物質検査を徹底し、商品の安全管理に努める方針。佐久間さんは「飲む人に安全・安心を届ける第一歩。おいしいと言ってもらえる牛乳を出荷していきたい」と語った。