「青春五月党」復活公演始まる 柳美里さん主宰の演劇ユニット

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 南相馬市小高区在住の芥川賞作家柳美里さん(50)が主宰する演劇ユニット「青春五月党」の復活公演「静物画」が14日、同市小高区の小劇場「LaMaMa ODAKA」で開演した。初日は満員御礼となり、県内外からの来場者約80人が23年ぶりの舞台を見守った。

 「静物画」は柳さんが20代前半で書いた戯曲で、高校の文芸部を舞台に、生徒の会話で日常を描く。震災や原発事故で被災した高校生の経験などを盛り込んでおり、生徒が生と死、大人と子ども、現実と虚構を舞台で行き来する。ふたば未来学園高演劇部が男子だけのチームと女子だけのチームに分かれて出演している。

 場面を抜き出して稽古を行う「抜き稽古」で柳さんやスタッフ、部員たちが最後の確認を行った後、女子チームが本番に臨んだ。本番では、部員たちが等身大の演技を繰り広げ、会場からは拍手が寄せられた。鑑賞に訪れた福島市の詩人和合亮一さん(50)は「完成度の高い芝居を見させてもらった」と話した。柳さんは「良い出来だった。部員たちは『揺らぎ』を表現できていたのかなと思う」と述べた。

 公演は17日まで。15日と16日が午後2時30分と同6時開演、最終日の17日が午後6時開演。チケットはチケットぴあとフルハウスで取り扱っている。一部の公演ではすでに売り切れている。前売り3000円、当日3500円。高校生以下1000円。