吾妻山「警戒レベル2」 小規模噴火の可能性、立ち入り規制も

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 気象庁は15日、本県と山形県にまたがる吾妻山(一切経山)で小規模噴火の可能性があるとして、噴火警戒レベルを「活火山であることに留意」の1から、火口周辺規制の2に引き上げた。福島市などは大穴火口から約1.5キロの範囲に入らないよう規制している。県は磐梯吾妻スカイライン(福島市、猪苗代町)を全面通行止めにした。吾妻山の警戒レベルが2になるのは2014(平成26)年12月~16年10月以来、約2年ぶり。

 規制範囲には磐梯吾妻スカイラインの中心施設である浄土平レストハウスや浄土平ビジターセンターなど3施設が含まれ、秋の紅葉シーズンを目前に控え、観光への影響も懸念される。

 気象庁は、7月22日に火山性微動が発生して以降、傾斜の変動が続いていることや、15日午前に約4分40秒続く大きめの火山性微動が発生したことなどを受け警戒レベル引き上げに踏み切った。

 吾妻山は8月中旬以降、火山性地震が増加。9月9日に47回、10日に44回を記録していた。1.5キロの範囲で噴火に伴い飛散する大きな噴石への警戒を呼び掛けている。風下側では火山ガスへの警戒も求めた。

 吾妻山に近接する浄土平レストハウスでは15日、県産肉などを楽しむフェアが行われ、昼ごろには観光客ら約100人が滞在していたが、気象庁の発表を受け施設の従業員らと共に山を下りた。

 規制範囲内にある宿泊施設「吾妻小舎」には埼玉県の登山クラブのメンバー33人がいたが、同日夜に下山した。

 福島市は同日、登山口などに規制を知らせる看板を設置した。浄土平レストハウスによると、大穴火口周辺では数日前から噴気が増していたという。

 規制範囲を拡大

 吾妻山が2014~16年に警戒レベルが2となった際の規制範囲は500メートルだったが、県や福島市などでつくる吾妻山火山防災協議会が3月から警戒レベル2の際の規制範囲を1.5キロに拡大した。14年の御嶽山(おんたけさん)の噴火で火口から1キロ超まで噴石が到達したことなどを踏まえた。このため浄土平ビジターセンターなども規制範囲に含まれた。