伝統つなぐ障子絵馬 16日、鹿島大神宮例大祭で100体頒布

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
「子育豊年障子絵馬」を手に「伝統を新しい形で残していきたい」と話す渡辺禰宜

郡山市西田町の鹿島大神宮は、地元の絵馬を伝えるため木枠に障子を張り、版画を刷った障子絵馬「子育豊年障子絵馬」を作った。16日の秋季例大祭で100体を頒布する。初穂料は2000円。

 障子絵馬は養蚕が盛んだった同市西田町で、蚕の成長と繭の収穫を祈り、境内の蚕養(こがい)神社に奉納されていた。主にヘビやタカが描かれており、蚕を食べてしまうネズミを追い払ってほしいという願いが込められていたという。神宮には約50枚が残されている。

 養蚕の衰退とともに障子絵馬の風習も薄れ、神宮の渡辺雅子禰宜(ねぎ)によると、60年以上前に途絶えたという。

 新しく作った絵馬は、神社に祭られている武神「タケミカヅチ」が「三春駒」にまたがっている様子が描かれ、子育てと豊年の願いが込められている。版画家で絵本作家の野村たかあきさんが制作した。

 渡辺禰宜は「新しい形と願いで伝統を残していきたい」と期待を込める。例大祭は午前10時から。