秋の観光に影落とす...吾妻山・警戒レベル2 長期化に不安の声

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 吾妻山の噴火警戒レベルが2に引き上げられた15日、福島市内の観光関係者から不安の声が上がった。

 磐梯吾妻スカイラインの浄土平と高湯温泉を結ぶルートで道路の斜面崩落による通行止めが22日に解除予定だったが、警戒レベル引き上げにより全面通行止めとなった。浄土平レストハウスの中村裕香支配人(51)は「これから紅葉シーズンを迎えるのを前に、警戒レベル引き上げは非常に残念。火山性地震が増えているとの情報が入ったときから『何もなければいいな』と思っていたのだが」と話した。

 土湯温泉観光協会によると、レベル引き上げに関する問い合わせやキャンセルの連絡は入っていない。池田和也事務局長(60)は「来月には紅葉シーズンが本格化する。レベル引き上げが長引けばキャンセル客が出るだろう」と不安を口にした。

 スカイライン利用者に人気のある高湯温泉の遠藤淳一観光協会長(63)は通行止め解除に期待を寄せていただけにショックが大きい様子。「今後の客入りへの影響が読めない」と明かした。

 飯坂温泉観光協会の佐藤芳男事務局長(62)は「飯坂温泉にはスカイラインを経由する観光客も多い。レベル引き上げが紅葉の時期まで長期化すれば、回遊する客の入りに影響が出る可能性がある」と心配した。

 福島市観光コンベンション協会の高橋康観光振興担当部長(47)によると、10月に予定している仙台圏の観光客を対象としたスカイラインの紅葉などを楽しむツアーのコース変更を検討しているという。

 福島交通はレベル引き上げによる交通規制を受け、土湯温泉や浄土平、高湯温泉を巡る観光路線バス「スカイライン循環」の当面の運休を発表した。

 福島市長「温泉地は関係ない」

 火口から1.5キロの範囲に居住地域は含まれず、高湯温泉が約6キロ、土湯温泉が約9キロ、飯坂温泉が約24キロ離れている。最も近い微温湯(ぬるゆ)温泉からも約4.1キロ離れている。木幡浩福島市長は警戒レベル引き上げを受けた災害対策本部会議で「温泉地は遠く、基本的に関係ない」と述べた。