子ども立像「サン・チャイルド」展示終了 最後まで市民賛否両論

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18日の撤去開始を前に、立像を眺める市民らの姿が見られた=17日午前、福島市

 福島市がJR福島駅近くの教育文化施設「こむこむ」前に設置した現代アートの立像「サン・チャイルド」の展示の最終日となった17日、立像前では作品を見ようと訪れた市民らの姿が見られた。立像は18~20日に解体し、市の施設で保管する。その後の扱いは決まっていない。

 子ども連れで像を眺めた福島市の主婦(36)は「(撤去について)過敏な人もいるという印象。個人的にはここにあってもいいのではと感じる」と話した。一方、友人ら5人で立像を見に訪れた女子中学生は「福島市はそこまで放射線値が高くなかったのに、防護服姿の像があることで市のイメージが悪くなる」と撤去に賛成した。

 双葉町出身で、かつて同町の中心街の入り口に掲げられていた「原子力 明るい未来のエネルギー」の標語を小学6年の時に考案した男性(42)=茨城県古河市に避難中=も現場を訪れ、「一度展示したものを撤去する経緯や、レッテルや批判に翻弄(ほんろう)される様子が双葉町の看板に重なった。否定的なレッテルや過去も含めて展示を続けてほしかった」と思いを語った。

 立像前の様子を見に来た福島大人間発達文化学類スポーツ・芸術創造専攻の新井浩教授(57)=彫刻=は「設置から撤去までの一連の経緯が全くの素人の仕事だったことが問題。安心してアートを街に設置できるルール作りが必要だ」と話し、議論の継続を望んだ。

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