福島県産の高級米21年から流通 来春に新品種決定

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県内で生産されているコメ品種の粘りと硬さの分布図

 福島県は、県産米の最高級銘柄に位置付ける新たな県オリジナル品種を2021年秋から本格的に市場流通させる方針を固めた。

 すでに新品種の候補として有望系統「福島40号」「福島44号」を選抜。本年度に消費者や流通、飲食業者らを対象とした調査や食味評価で需要の高いコメの特性を見極め、来春に1系統を採用する。

 20年に10ヘクタール、21年に200ヘクタールで作付けし、その後も品質や食味にこだわり、生産量を限定して販売する計画。

 福島40号は柔らかめの食感、福島44号はしっかりとした粒が特徴。コシヒカリに匹敵する良質な食味が見込まれる。

 県産米は原発事故の影響やコメの消費量減少で価格が低迷。さらに山形県の「つや姫」や北海道の「ゆめぴりか」などの全国的に人気の高いブランド米が次々と登場し、販売棚の確保が課題だ。17年産の県産米取引価格は7月現在、60キロ当たり1万5千円前後。

 こうした状況を踏まえ、県は県産米全体のイメージや価格を引き上げる高級米の開発を急いでいた。

 新品種の目標価格は「ゆめぴりか」と同水準の1万7千円台に設定している。

 県は9月定例県議会に提出した本年度一般会計補正予算案に関連費用2500万円を計上しており、「新品種によって消費者に強いインパクトを与え、風評払拭(ふっしょく)の起爆剤にしたい」(水田畑作課)としている。

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