1日限りの復活!沼尻軽便鉄道 廃線から半世紀ぶり警笛が響く

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半世紀ぶりにヘッドライトを点灯し、警笛を鳴らした沼尻軽便鉄道の車両

 猪苗代町で「マッチ箱」の愛称で親しまれた沼尻軽便鉄道が、廃線から半世紀ぶりに乗客を乗せ警笛を響かせた。軽便鉄道の元従業員や町民らでつくる「沼尻鉱山と軽便鉄道を語り継ぐ会」が29日、廃線50年目の記念事業として、町内の緑の村に保存されてきた車両で、軽便鉄道の運行を疑似体験する「タイムトラベルイベント」を行った。

 事業には、語り継ぐ会員をはじめ、かつて軽便に乗った町民や鉄道ファンらが参加。式典では出口陽子会長(85)が「会場には昔なじみの顔ばかり。当時を思い出して楽しんでほしい」と呼び掛けた。軽便鉄道をモデルにした歌「高原列車は行く」を来場者が合唱し、一日限りの「復活」を盛り上げた。

 ヘッドライトを点灯したディーゼル機関車には当時の最終列車を運転した半沢武男さん(88)が乗り込み、「出発進行」の合図に合わせてペダルを踏み、50年ぶりとなる警笛を鳴らした。半沢さんは「運転席で当時を思い出し、若くなった思いだ。子どもたちにも軽便の歴史を伝えたい」と感慨を語った。

 参加者は、車掌だった小檜山一夫さん(85)に記念切符を切ってもらって客車に乗り込んだ。列車の運行こそ行われなかったが、車内では当時の軽便の映像を見ながら川桁発・沼尻行きの運行を疑似体験。和気あいあいと思い出話に花を咲かせ、タイムトラベル気分を味わった。

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