「福島の人々、身近に」 ミャンマーのスー・チー氏、泉崎を訪問 

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泉崎村の視察で関係者の説明を受けるミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問・外相

 日本・メコン地域諸国首脳会議(9日、東京)に参加するため来日中のミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問・外相は7日、人手不足が深刻な自国の農村発展に役立てようと、泉崎村を訪れた。畑などを視察し「学ぶことがたくさんある」と語った。

 スー・チー氏は精神障害がある人が育てるオクラ畑を熱心に視察し「障害がある人は(心が)強い人だと思う」と述べた。

 震災を巡り「福島の人々を身近に感じている」とも話した。

◆人口減対策、企業誘致に関心 「こころん」直売所視察

 アウン・サン・スー・チー国家顧問・外相は社会福祉法人「こころん」の直売所などを視察した。

 スー・チー氏は「こころん」の関元行理事長、熊田芳江施設長から直売所などの取り組み、畠利行副知事から本県の東日本大震災からの復興について説明を受けた。久保木正大村長から村の人口減少対策を聞き、工業団地を整備して企業誘致を進めていることにも興味を示した。

 「こころん」は人手不足に直面する農業と働く場が不足している障害者の福祉施設などが協力する「農福連携」を進めていることで知られる。2016(平成28)年に県と福島民友新聞社の「豊かなむらづくり顕彰」で全国表彰に推薦され、農林水産大臣賞を受賞した農事組合法人入方ファーム(白河市)と協力して養鶏にも取り組んでいる。

 長く軍事独裁が続いていたミャンマーは2011年に民政へ移管、経済の自由化へかじを切った結果、都市部への出稼ぎが増え、農村で人手不足が深刻化した。アウン・サン・スー・チー国家顧問・外相が泉崎村を視察したのは、この解決策として、日本の取り組みを参考にしたいとの思惑があるようだ。

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