『喜多方流』再循環...不要な物を必要な人へ たすかりマルシェ

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 不要な物を必要な人の元へ―。資源再生を手掛ける荒川産業グループ(喜多方市)は、服など家庭で不要になった物を集めて販売する事業「循環型地域サービス・たすかりマルシェ」を11月から始める。売り上げを地域活性化のイベントに活用するのが「喜多方流」。学校や障害者施設なども巻き込んで、地域での再循環の輪を広げていく。

 「子どもの服は思い出が詰まっている。捨てるより誰かに使ってほしい」。同グループのガソリンスタンド「山庄商店」マネジャーの鈴木治代さん(47)はこうした住民の声を聞き、マルシェを発案した。

 仕組みはこうだ。住民は窓口となる同商店に服や靴、日用品など、家庭で不要になった物を持ち込む。修繕が必要な場合は就労支援施設で修繕した後、マルシェの会場で販売する。持ち込んだ住民は灯油券などの割引を受けられるメリットがあるという。個人間で品物を売買するアプリなどの普及で、品物を簡単に売ることができるようになったが、鈴木さんは「住民同士がつながる地域づくりを実現したかった」と思いを語る。

 マルシェの売り上げの一部は、住民有志の企画により喜多方市で開かれている地域活性化を狙いにしたファッションショー「ナニ・コレパリコレ」の運営費に充てられる。ショーでは同市で働く男性が仕事着や私服を披露したり、子どもたちがモデル気分を楽しんでおり、喜多方の魅力発信につながっている。

 マルシェで修繕を担当するのはNPO法人くるりんこが運営する就労継続支援B型施設。このほか地元の高校に依頼し、持ち込まれた服を利用してペットの服などを作る計画もある。

 山庄商店以外にも賛同する個人商店や団体などを新たな窓口にして取り組みを広げていく考えで、荒川産業社長の荒川健吉さん(39)は「ごみの排出をなくして地域の新たなつながりを生み出すことで、持続可能な地域社会を実現したい」と意気込む。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

内堀知事初登庁「2期目」スタート 挑戦を進化...復興創生前進