今度こそ「太平洋横断」 全盲のヨットマン、19年2月に挑戦へ

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
来年2月に再び太平洋横断に挑む岩本さん

 全盲のヨットマン「ブラインドセーラー」として活動する岩本光弘さん(51)=米国在住=は来年2月、一度は失敗した太平洋横断に再び挑戦する。米国西海岸サンディエゴから、約60日間をかけてゴールの福島県いわき市・小名浜港を目指す。

 岩本さんは先天性弱視のため、高校生の頃に視力を失った。22歳で米国に留学し、帰国後も英語学校に通学。学校で出会った米国人女性と結婚、夫婦でヨットを始めたという。2006(平成18)年には日本視覚障害者セーリング協会主催の世界選手権に日本代表として出場し、13年に初めて太平洋横断に挑戦した。

 同年の初挑戦の際には、ヨットがクジラと衝突してしまい失敗。一時は海に出ることがトラウマになったという。だが、その後に始めたトライアスロンを通し、「絶対に諦めない」という信念が芽生え、太平洋横断への再挑戦を決めた。前回はスタート地点だった小名浜港を今回はゴールに設定。「ただいまを言っていない子どもたちに、ただいまを言いたい」という思いからだ。

 同協会によると、ブラインドセーリングはパートナーが周りの状況、風の向きなどを伝えながら、目の不自由な人がかじと帆を操作し、ヨットを航行する。岩本さんは、米国人パートナーと共に「ドリームウィーバー号」に乗船、約1万2200キロの横断に挑戦する。

 出発は来年2月24日の予定で、挑戦が成功すれば、ブラインドセーリングでは世界初の快挙となる。岩本さんは、「失敗は将来の成功を100倍にも1000倍にもしてくれるために存在するのだというメッセージを、一人でも多くの人に伝えるために安全第一で頑張りたい」と意気込んでいる。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

小林愛さん「アンバサダー」委嘱 福島県知事選投票率アップへ